彼女がAVを見るのを嫌がる理由は、たぶん一つじゃない
公開日: 2026-10-18
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彼女がAVを見るのを嫌がる理由は、たぶん一つじゃない。同じ「嫌」という言葉の下に、まったく別の気持ちがしまわれていることがある。どれなのかによって、かけるべき言葉も変わってくる。今夜はその話を書いておきたい。
閉店まであと三十分の喫茶店で、友人とこの話になったことがある。窓の外では雨がやみかけていて、カップの底にはもう冷めたコーヒーが少しだけ残っていた。「見てるのは別にいいんだよ。でも、なんか嫌なの」と誰かが言って、「わかる」「いや、わたしは本当にどうでもいい」と意見が割れた。全員がそれぞれ違う理由で、違う温度で話していた。そのとき、ああ、これは一つの答えでくくれる話じゃないんだなと思った。
「嫌」の中身を分けてみる
あの夜に出てきた話や、まわりから聞いてきた話を、特定の誰かではなくざっくり混ぜて並べてみると、だいたいこんなふうに分かれる気がしている。
| 嫌の中身 | 本人の頭の中の言葉 | 言ってほしい一言 |
|---|---|---|
| 比べられている気がする | 「ああいう人がタイプなんだ」 | 「比べるために見てるわけじゃない」 |
| 自分じゃ足りないと言われた気がする | 「わたしがいるのに、なんで?」 | 「足りないから見てるんじゃないよ」 |
| 隠されていたことが嫌 | 「見てたことより、黙ってたのが寂しい」 | 「言わなくてごめん」 |
| 作品の内容(ジャンル)が苦手 | 「それ、そういうのが好きなの?」 | 「どういうところが引っかかった?」 |
| 単純に生理的に苦手 | 「理由はうまく言えない。ただ嫌」 | 「わかった。目に入らないようにする」 |
最後の一行だけは、話し合いで動かすものではないと思う。苦手なものは苦手で、それはその人の感覚だ。説得しようとすると、たぶん余計にこじれる。
逆に上の四つは、言葉ひとつでずいぶん軽くなることがある。どの気持ちも、AVそのものより「自分がどう思われているか」の話だからだ。
バレたとき、謝るより先にしたほうがいいこと
見ていたことが知られて、気まずい空気になる。そういうとき、とっさに「ごめん」か「いや、違うんだ」が口から出るのはよくわかる。でも、どちらも少しだけ早い。
先に聞いてみてほしいのは、「どれが嫌だった?」ということだ。見ていたこと自体なのか、黙っていたことなのか、内容なのか。そこがわからないまま謝ると、相手は「何に謝ってるの?」と思ってしまうし、言い訳をすると、まだ話を聞いてもらえていない感じが残る。
もちろん、聞かれた側もすぐには答えられないかもしれない。自分でも整理がついていないことは多い。だから答えを急がせず、「今じゃなくてもいいから、教えて」くらいで置いておく。それだけで、責められている空気から、二人で考えている空気に変わることがある。
「見ない」以外の落としどころ
話してみた結果、「もう絶対に見ないで」という結論になるカップルもいるだろうし、それはそれで二人の選んだ形だと思う。ただ、白か黒かだけではない落としどころもある。
ひとつは、場所と時間を分けること。二人で過ごす部屋や時間には持ち込まない。それだけで「比べられている気がする」がずいぶん和らぐ人もいる。
もうひとつは、二人で見られるものを一度だけ提案してみること。一度だけ、というのが大事で、断られたらそこで引く。押すと、提案がそのまま「やっぱりそういうのが好きなんだ」の証拠になってしまう。
FANZAには女性やカップルが見ることを想定した作品もあって、コヨイチが記録している動画のうち女性向けのタグがついたものは337本、カップルのタグは447本ある(2026年10月18日時点)。たとえば、女性向けとカップルの両方のタグがついたSILK LABOの『スキンシップ・レッスン』という作品もある。気になったら、二人で一緒にタイトルを眺めるところからでいいと思う。
選び方や値段の話は、はじめてのカップル作品を一番安く買う方法にまとまっている。
彼氏が見ていてモヤモヤする側へ
ここまで男性側に向けて書いてきたけれど、モヤモヤしている側のことも少し。
その気持ちは変じゃない。「心が狭いのかな」と自分を責める必要はないし、逆に「嫌じゃないわたしのほうがおかしいのかな」と思う必要もない。どちらも、その人の自然な感覚だ。
伝えるときは、「見るのやめて」より先に、表のどの行が自分に近いかを考えてみると言葉が出やすい。「見てたことより、言ってくれなかったのが寂しかった」。そのくらい具体的なほうが、相手も何をすればいいのかわかる。
まとめ
彼女がAVを見るのを嫌がる理由は一つではなくて、比べられている気がする、足りないと言われた気がする、隠されていたのが寂しい、内容が苦手、ただ苦手。そのどれなのかで、かける言葉はまるで変わる。謝る前に「どれが嫌だった?」と聞く。それだけで、話はだいぶ前に進む。
ちなみにあの夜の喫茶店で、いちばん熱心に「本当にどうでもいい」と言っていた友人は、帰り際に「でも、彼の元カノと同じ名前の女優さんだったら泣く」と言っていた。どうでもよくないじゃん、とみんなで笑った。人の「嫌」は、本人が思っているよりずっと細かい。
二人の夜の過ごし方については同棲マンネリの夜、誘い方を変えてみた話にも書いたし、贈り物の渡し方に迷ったら彼氏へのアダルトグッズ、引かれない渡し方も。わたしのことはライターページに少しだけ書いてある。
本コラムは脚色を含みます。
